血液検査は絶食での実施を推奨します

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2019.04.12

血液検査は絶食での実施を推奨します

血液検査結果は食事からの経過時間により影響を受けます。

満腹(左)絶食(右)、での血液です。

遠心分離により血球成分を下に分離しました。

上の液体が、血液検査をするための血漿です。

満腹中(左)の血漿が真っ白になっていることがわかります。

これは血液中に中性脂肪がたくさん含まれていることを示します。この中性脂肪が血液検査に悪影響を与える場合があります。

 

食事からの時間が短く、検査結果が正確ではなかった子の一例を示します。

赤枠が3月22日(絶食)青枠が3月19日(満腹)の結果です。3日間しか違いません。条件の違いは、絶食か満腹かのみです。

オレンジで示した数値が、食事により最も影響を受ける中性脂肪です。

絶食114満腹1000以上と大きな違いがあります。

その結果、緑の枠で示した項目(アルブミン・γGTP、総コレステロール・無機リン)が明らかな異常値となってしまいました。

満腹での結果を信じると異常がたくさんあることになります。

必要ではない治療をすることになったかもしれません。

安定した検査結果を得るために、血液検査は絶食での実施をお勧めしています。

 

絶食とは、7-8時間何も食べないこと、と定義します。

 

この子は、例として分かりやすいようにと、食事の影響が特別大きかった子を選びました。

数値の変動幅がもっと小さい子もいます。

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