“もなか”さん、糖尿病・甲状腺機能亢進症併発しました。

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2025.08.25

“もなか”さん、糖尿病・甲状腺機能亢進症併発しました。

ラブラドールの“もなか”さんは13才半となりました。

心臓のそばに約6cmの腫瘤があります。

破裂したら終わりだな、と思いながら、45か月が経過しました。

今も、食事も食べ、“ちまき”に絡まれてワンワンしています。ヨレヨレしていますが、まだ元気です。

直近の検査画像です。心臓近くの腫瘤は縦7cm×横5cmありました。

 

13才半の大型犬の胸部の腫瘤に対して、外科手術をするつもりはありません。

何か起きても一喜一憂しない、と決めています。

それでも獣医師目線で考えると、「なんでまだ元気なんだろう?」という疑問も持っていました。

 

およそ4か月ぶりに血液検査をしました。ビックリ仰天の血液検査結果でした。

  • ビックリするほど高い血糖値→糖尿病?

正常値が143までのところ、535でした。

糖尿病は、多飲多尿、多食→にも拘らず痩せる、が主症状です。

缶詰もおやつも一杯食べているワンちゃんが、太った状態で診断されるイメージです。うちのワンちゃん、寿命に近い老犬なんですが・・・。

 

  • 甲状腺ホルモンは計測限界を超えて高い→甲状腺機能亢進症?

正常値が4.0までのところ、>10でした。計測限界を超えていますので、15かも、20かもしれません。

犬は甲状腺機能低下症となります。私の認識では犬で甲状腺が高くなることは無いのですが・・・。

ネット情報ですが、甲状腺亢進症は2%程度とありました。(98%は低下症です。)

 

原因はどうであれ、高い血糖値は下げねばなりません。→今更毎日2回のインスリンの注射が始まるのか?と思いながらインスリンをうちました。 

甲状腺ホルモンを下げる薬はあります。猫にしか処方したことないんだけどな、と思いながらのませました。

 

イレギュラーなことが多すぎます。どちらも想定外でした。

血液検査の機械壊れてんじゃない?も頭をよぎります。→これは思ったらダメなんです。全ての検査の意味が無くなります。

 

検査結果を信じて、ネット情報も駆使しながら、”もなか”の体の中で何が起きているかを想像します。

状況証拠から推察する一連の流れが、なぞ解きに近いジャンルだな、と思う時があります。

 

さあ困った困った。の第一報でした。 

 

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