昨日(6/14)の中日新聞です。
6/13の読売新聞のネット記事の切り抜きです。
三重県において獣医師が治療中のSFTS感染により死亡しました。
2025年5月のお話だそうです。
我々獣医師業界はちょっとした騒動になっています。
これまでも九州で獣医師への感染の話は聞きましたが、その方は回復されていました。
今回が東海地方での出来事であり、さらに数日で亡くなった、ということで衝撃がありました。
「外猫が倒れています。」という相談は時々あります。
外猫なので、噛まれたり、爪をたてられるリスクはもちろんあります。
治療行為で死亡する可能性があるのか・・・、と各獣医師が認識させられました。
SFTSがそんなに恐ろしい病気なのか?外猫はそんなにリスクがあるのか?と言われると、
そこまで恐れることは無いのではないか?とは思っています。
全国各地で猫の保護団体さんの方が、譲渡会を開催されています。
日進市の団体さんからは毎月開催のお知らせを頂きます。長久手市の団体さんのポスターも今週初めて頂きました。
そこで関係者が感染した・亡くなった、という話は聞こえてきません。
国立感染症研究所の出しているデータです。
人における、年代別のSFTS感染の生存例・死亡例のデータです。
死亡例は60代から増加しています。
逆に、40代未満に若い年代に死亡例はありません。
免疫の低下が死亡率に影響している可能性は高いと思っています。
亡くなられた獣医さんは60代であったと聞こえてきています。(正式発表ではありません。)
猫さんは回復し、飼主さん、病院のスタッフさん、は感染しなかったそうです。
元気な方=免疫的に問題の無い方は大きな問題にはならないのだと思います。
今回の事例は全ての人にとって、元気のない外猫の保護にはリスクがある、ことを示唆します。
もし、保護するならば、様々な覚悟が必要であることをご承知下さい。