2021年度 フィラリア・ノミ・ダニ薬情報 ①フィラリア予防について

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2021.02.05

2021年度 フィラリア・ノミ・ダニ薬情報 ①フィラリア予防について

今シーズンは新発売の複合剤が発売されます、という記事を書きました。

 

例年この時期は獣医師の会合がいくつかあり、その席では「新発売の薬どう思いますか?」などと情報交換ができます。

ただ、コロナウイルスですべての会合が中止。

新薬を導入する決め手となるような新情報は得られませんでした。

その結果、今年度も昨年と同じラインナップで臨むこととしました。

 

①フィラリア予防期間について

フィラリアとは蚊が媒介する心臓の寄生虫です。

感染が重度になると心臓病の症状を呈します。

 

蚊が出ている期間が予防期間となります。

この地域では、4月末~5月上旬が開始時期、11月末~12月上旬が終了時期となります。

 

実は・・・

1年診察をしていても、フィラリア陽性のワンちゃんに出会うことはほぼありません。

例えば「昨年2回しか投薬しなかった。」という状況であっても、高確率でフィラリア陰性です。

 

フィラリアの感染経路を説明します。

 蚊がフィラリア陽性犬を吸血→蚊の中で成長→再度犬を吸血時に感染

すべての蚊が感染のリスクがあるわけではありません。

陽性犬を吸血した蚊のみ、感染力を持ちます。

フィラリア陽性犬が1頭もいない地域は、予防する必要が無い?、とも言えます。

 

2回しか投薬しなくてもフィラリア陰性だった理由は、「運が良かった」だけで無く、

地域の他の皆さんが予防してくれているから、と言えます。

 

新型コロナウイルスでも最近耳にしますが、50%程度の人がワクチンを摂取すれば蔓延は抑えられる、と言います。

この地域にフィラリアを持ち込ませないためにも、予防の継続をお願いします。

 

また、フィラリア陽性のワンちゃんは、病院に来ていない可能性があります。(どこかの裏庭でひっそりと飼育されているかもしれません。)

地域の力頼みでなく、自ら予防して、確実な陰性を獲得してください。

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